そろそろ年賀状を書く時期になりますね。
日頃からお世話になっている人からご無沙汰になっている人達まで、新年のご挨拶をする年賀状。みんな年賀状はもう書きなれたと思っているかもしれませんが、意外に気が付いてないことがあるかもしれません。
年賀状の出す期間はいつからいつまで?相手が喪中だったら?年賀状を出してない方から年賀状が来たらどうする?などの疑問があると思います。そんな疑問を解決して、年賀状を楽しく作りましょう♪
年賀状の投函時期
年賀状は元旦(1月1日)から松の内(1月7日)に届くようにします。もっとも理想的な到着日は元旦、できれば1月3日までに届くようにしたほうがいいですね。元旦に届くようにするには12月15日から12月25日の最終投函日までに出せば確実に元旦につきます。その期間が過ぎてからの投函だと、2017年から1月2日は年賀状の配達が停止になったため年賀状の到着日は1月3日になる可能性があります。しかし、投函受付開始日(12月15日)より前に年賀状を出してしまうと、年内についてしまうので注意しましょう。
何らかの理由で松の内が過ぎてしまったら寒中見舞いで送るといいです。寒中見舞いを送るときは、年賀はがきではなく通常はがきを使いましょう。新年を祝う言葉を使わないように注意しましょう。
年賀状を書くときに知ってほしいこと
年賀状を出す相手によっては、マナーに気を付けなければならないことがあります。
年賀状について意外に知らなかったということもあるので、書き始める前に見直してみましょう。
ボールペンはだめなのか?
書くものに関しては、あまり失敗したくないので書き慣れたものを使いましょう。私が普段書きなれたものはボールペンです。ボールペンで書くのは失礼にならないですが、ボールペンの字だと事務的な印象になりますね。その点、毛筆だと力強く見える太い線が書けて、なにより見栄えがいいです。一般的には、見栄えがよく書ける筆がいいとされています。筆で上手く書けない方は、ユニボールエアや筆ペンか油性ペンを使ってみるのもいいでしょう。ボールペンは、マナーに厳しい人や目上の方に出す年賀状では印象が悪くなるのでやめた方がいいと思います。
書くときの注意点
年賀状を書くときに間違えた場合、修正液で修正したり・二重線で消したりしないことです。間違えたら新しく書き直します。書き損じの年賀状は年賀状の販売期間であれば、1枚5円の手数料で交換してもらえます。
年賀状を普通はがきで出すときは、宛名面の切手下に赤色で年賀と縦書きで書きましょう。年賀と文字がはっきり見えれば、プリントや判子や手書きでも問題ありません。
年賀状の裏面
年賀状の構成として、新しい年を祝う言葉(賀詞)、添え書き、年号・日付を書いて最後にひと言添え書きを書きます。
賀詞
賀詞は年賀状を出す相手によって変えなければならないものです。特に目上の人に送る場合は賀詞に気を付けましょう。
1文字や2文字の賀詞は目下の人向けとされていますが、人によってはそれを不快に思うかもしれません。
目下の方に使う1文字や2文字の賀詞
寿・福・春・賀・賀正・迎春・寿春・初春
次に目上の方に使う4文字の賀詞
謹賀新年・恭賀新年・謹賀新春
誰にでも使える文章の賀詞
あけましておめでとうございます・新年おめでとうございます
新年のご祝詞を申し上げます・謹んで初春のお慶び申し上げます
また、賀詞を書くときに「新年あけましておめでとうございます」みたいに「新年」と「あけまして」が同じ意味の重ね言葉にならないように気を付けましょう。
英語で書くときによく「A Happy New Year」と書いている人がよく見ますがあれ本当は「Happy New Year」でいいそうです。
謝辞
日頃お世話になっている人へお礼や近況報告を書きます、お世話になったことへのお礼やご無沙汰していることへのお詫びを書く。また、出産や転居、転職など大きな変化があれば近況報告するのもいいかもしれません。このときによくやってしまうミスは「去年は大変お世話になりました」です。「去」は、不吉なことを連想させてしまうので昨年や旧年を使いましょう。他にも「切れる」「落ちる」「終わる」「離れる」なども避けるようにしましょう。
昨年中は大変お世話になりました
昨年は何かとお世話になりまして、ありがとうございました
今後の指導やお願い
今後の指導と変わらぬお付き合いをお願いする言葉を書きます、新年の抱負を書いてみるのもいいかもしれません。
本年もよろしくお願いいたします
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます
繁栄祈願
相手やその家族に幸福、繁栄を願う言葉を書きます、親しい間柄の方には省力できますが目上の方には必ず書くようにしましょう。
御家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
貴社のますますのご発展を祈念いたします
日付
日付を書くときによく間違えるのが、平成30年1月元旦です。元旦は、平成30年1月1日の朝という意味があるので「平成30年元旦」か「平成30年1月1日」と日付を書いた方がいいです。しかし、1月2日以降に届く可能性のある年賀状には、元旦・元日だとおかしいので「平成30年新春」や「平成30年初春」と書きましょう。
ひと言添え書き
年賀状の添え書きを書くときは句読点をつけません。昔は「区切りをつけない」という意味で、句読点を用いないほうがいいといわれています。そのため、文章を読みやすくするために改行や文字と文字の間を少し開けるなどの工夫をして読みやすくします。ひと言の内容は、相手に合わせて書く方がいいですね。
楽しいお正月をお迎えでしょうか
旧年は暖かくご指導くださり 誠にありがとうございました
今年も共にがんばりましょう
今年も飲みに行きましょう
年賀状の宛名面
住所
住所を書くとき、ビル名やマンション名がわかる場合は省略しないようにしましょう。縦書きで住所を書く場合は数字を漢数字で書きます。住所が正しければ、氏名が間違えても年賀状が届きますが、相手に大変失礼になるので、氏名に間違いがないか確認しましょう。
宛名
家族や夫婦宛てなど、宛名が複数人いるときは連名で書きます。連名で書くときは、すべての名前に様を付けます。書く順番は右から順番に世帯主・妻・子供と並べましょう。
家族の代表者だけ場合は代表者の名前に様づけをして、その左隣りにご家族の皆様・ご一同様とつけるといいです。
奥様の名前がわからないときは令夫人または御奥様と書きます。
会社宛て
会社宛てなどのビジネス上で連名を書く時も注意が必要です。2~3人の場合は上位職の人から書き、4人以上の場合は連名ではなく会社宛てに〇〇株式会社御中を使いましょう。役職がある方には、氏名の上に役職名をつけて個人名の下に様を付けます。会社名の株式会社や有限会社は、(株)や(有)と省略しないようにしましょう。
最後に
年賀状を出す時には、投函期間以内であるかの確認、相手の名前が間違えてないかの確認、送り先に合わせて失礼のない内容であるかを確認して年賀状を送りましょう。
参考記事→知っておきたい年賀状のマナー